「利休にたずねよ」を観てきました。
中谷美紀さん、きれいーーー、あの時代の衣装が対丈の着物に細い帯、
ゆったりとした動作や語り口、いい感じでした。
白い対丈着物なのに、幽霊ぽくならないのがすごい、美しい。
今は女性はおはしょりをして着物を着ますが、対丈の着物って、いわゆる男性の着物と同じなのだけれど、お腹が出て着る人ははだけやすいらしい。。。
小さなアンティーク着物などを背の高い女性は対丈で着たりするらしいですが、
お腹が出ている私は無理か、トホホです。
ここ数か月、着物を着てお出かけはなし、自宅で着たのが一回、もうすこし落ち着くまで難しいかしらね。
でもHさんにいただいた、白い絣の結城?胴抜き仕立てで出来上がってきました。
夏過ぎに出したのですが、洗い張りして、海外仕立てにしたので時間がかかりました。
お母様が大切に多分かなり愛用していた着物だと思います。春が楽しみです。
あ、話がずれました。
川崎チネチッタ「利休にたずねよ」
平日の割には観客は多い方でした。割とご高齢の女性数人が多いです。ご夫婦連れもいましたが、
おそらく茶道をされている方、歌舞伎好き、などの人が多いように思いました。
映画は利休が切腹するまでの間。若かりし頃の思い出を織り交ぜながら、、、
「美しいもの」にのみ、ぬかづくと言い放つ利休、
人気の利休に嫉妬してすべてを奪っていこうとする秀吉、そして利休を切腹に追い込む秀吉
海老蔵さんや中谷美紀さん、どちらも抑えた、情念を内に込めた迫真の演技。
映画を見て、私かなり泣きました。
まず、始まってかなりすぐの時間、、、後半もかなりきました。
多分、おば様方で泣いている人はほとんどいなかった気がします。
映像美は素晴らしいのですが、もっと深いところの何かが揺さぶられたんですね。
きっと、時代、そして利休の無念さ、そういうものが私の魂の記憶に入ってきて、
映画を終わった後、かなり不安定な自分になりびっくりしました。
最初は「?」
なぜ自分がこんな風に急に悲しくなったり、辛くなったりしているのか・・・
1時間位たってから、
「利休だーーー!!」
正直びっくりしました。
そして、それに気が付いたら、憑き物が落ちたように、楽になりました。
自分が急に感情的になる時、例えば悲しくなったり、いじけちゃったり、イライラしたり、
萎縮してしまったり、そういう時に、
本来の自分のエネルギー体以外に何かが動いてしまって起きていることもあるのです。
それに瞬時に気が付ければいいのだけれど、でもわずか1時間で気づけたのはすごいこと、
この事には人間関係がかかわることもあります。
場合によっては、他の人に自分のネガティブな状態で関わってしまう人もいます。
そんな時に、相手の人が冷静で愛情深い人の場合は、上手く対応してくれることで
深い傷にならずに済むということも、今回経験しました。
なので、1時間で気が付けて本来の自分が取り戻せたのはホント、偉い!!と自分をほめよう